パスポートOCR
開発者向けOCRライブラリ

パスポートOCRライブラリは、スマートフォンのカメラなどで撮影したパスポートから、氏名・旅券番号・国籍・生年月日などの情報を文字データ化(OCR)するソフトウェア開発キットです。 パスポートの記載情報や証跡管理用として画像コピーが必要となるシーンでご利用いただけます。


高精度OCRとチェックデジットで入力を効率化
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OCR化可能な項目はパスポート下部の機械読み取り部分です。 また、チェックデジットで読み取り結果の正しさを確認します。 |

項目 | 読み取り結果 | チェック結果 | 全体チェック |
型 | P | TRUE | |
発行国 | AUS | ||
姓 | CITIZEN | ||
名 | JANE | ||
旅券番号 | RA0123456 | TRUE | |
国籍 | AUS | ||
生年月日 | 910504 | TRUE | |
性別 | F | ||
有効期限 | 320801 | TRUE |
例えば・・・ホテル予約システムに組み込んで利便性を向上
「旅館業法」により、外国人旅行者の宿泊施設利用には、パスポートの提示が求められます。外国人旅行者の増加が続く昨今、旅行者はチェックイン時の待ち時間が増え、ホテル側は業務負担の増加が予想されます。
パスポートOCRを「ホテル予約システム」に組み込むと・・・
・ 外国人旅行者は、予約時の個人情報入力が楽に、また宿泊時のパスポート画像提出がスムーズに完了
・ ホテル予約システム運営者は、顧客満足度の向上が見込める
・ ホテル予約システム運営者は、顧客満足度の向上が見込める
パスポートOCRを「チェックインシステム」に組み込むと・・・
・ 外国人旅行者は、スムーズにチェックイン可能
・ ホテルフロントは、手続きが簡素化され業務効率が向上
・ ホテルフロントは、手続きが簡素化され業務効率が向上

【パスポートOCR】なし | 【パスポートOCR】あり | |||
ホテル予約 | ![]() |
氏名や住所をひとつずつ手入力。 この項目はここでいいのかな? |
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パスポートをスマホで撮影。 必要項目をOCRして、該当項目へ自動入力。 |
チェックイン | ![]() |
フロントへパスポートを提示 その場で内容確認とコピーの取得等が必要となり、 どうしても時間がかかってしまう。 |
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予約時にすべて完了しているから 自動チェックインで即、入室! |
参考:適切な撮影方法について
パスポート画像の撮影時には以下にご注意ください。
ポイント
解像度 | ![]() |
500万画素以上2300万画素以下のカメラで撮影した画像で、 背景を除くパスポートの読取対象となるページ部分が80万画素以上に なるように撮影します。 |
撮影角度 | ![]() |
可能な限り傾きがないように撮影します。パスポート画像や文字部分が傾きすぎている場合、 パスポート領域を検出できない、および、文字を認識できない可能性があります。 |
鮮明度 | ![]() |
ピンボケ、手振れがないように撮影します。ピンボケしている場合、文字の認識、および、パスポート領域の画像切り出しができない可能性があります。 |
明度 | ![]() |
文字がはっきり見えるように撮影します(暗いところで撮影しない)。暗すぎる場合は文字を認識できない可能性があります。 |
光の反射 | ![]() |
光が写りこまないように撮影します。光源が写りこんでいる場合、 パスポート領域を検出できない、および、文字を認識できない可能性があります。 |
背景 | ![]() |
模様の無い紙や板の上で撮影します。余計なものが写らないようにします。 |
撮影範囲 | ![]() |
パスポートと背景の境界が画像からはみ出さないように写します。パスポートと背景の境界のすべてが画像内に無い場合、 パスポート領域が検出できません。 |
白黒コピー | ![]() |
画像の状態(地紋、汚れ、ノイズ、カスレ)によっては 読取失敗、または、読取精度が低下する可能性があります。 |

動作環境
対応プラットフォーム | Linux / Cloud ※Linuxの対応OSは【こちら】をご覧ください ※Cloudの仕様は【こちら】をご覧ください |
開発環境 | GCC 4.8.5以降 |
その他 | 本ライブラリは別プロセスからの非同期実行に対応しています(マルチプロセス呼び出し対応) ※同一プロセス内での非同期実行には対応していません(マルチスレッド呼び出し非対応)。 |
仕様
入力
入力手段 | スキャナ画像/カメラ画像 | |
画像形式 | カラー画像(24 ビット) | |
ファイル形式 | JPEG/PNG/TIFF(非圧縮、LZW圧縮)/BMP | |
画像解像度 | スキャナ画像 | 400または600dpi(推奨:600dpi) |
カメラ画像 | 500 万画素~2300万画素のカメラで撮影した画像 ※読み取り対象のページ部分が80万画素以上(推奨:300万画素) |
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画像の回転 | 90度/180度/270度、90度単位の方向判定 | |
画像の傾き | ±5度以内(文字列部分の傾き) |
認識
認識対象種 | パスポートの機械読取部分< |
認識対象文字種 | 英大文字(A~Z)、数字(0~9)、記号(<) |
出力
認識結果 | 文字列取得、認識結果はUTF-8コード 姓、名に含む“<”はスペースで置換、その他の項目では、“<”は空文字で置換(出力しない) |
出力項目 | ①型、②発行国、③姓、④名、⑤旅券番号、⑥国籍、⑦生年月日、⑧性別、⑨有効期限 |
切り出し画像(パスポート画像) | カラー(24ビット)画像 ファイル形式:JPEG/PNG/BMP/TIFF ※TIFFの圧縮形式は非圧縮、LZW圧縮に対応 |
部分画像 | 顔写真など(任意指定位置の部分画像) カラー(24ビット)画像 ファイル形式:JPEG/PNG/BMP/TIFF ※TIFFの圧縮形式は非圧縮、LZW圧縮に対応 ※切り出し領域を指定した部分画像の出力も可能 |
その他
撮影条件 | ・パスポートが歪曲しないように平らにして写す ・パスポートと背景の境界が画像からはみ出さないように写す ・背景に余計なものが入らないように写す ・光の反射が入らないように写す |
注意事項 | ・パスポートの文字部分に光源が写りこんでいる場合、パスポート領域を検出(切り出し)できない、および、文字を認識できない可能性があります。 ・切り出し失敗時の対策用に任意4点を指定して画像切り出しを行う関数を用意します。 ・ピンボケによる画像の潰れや掠れが生じる場合は、認識できない、または認識性能が低下します。 |
Cloud動作環境
HTTP通信方式 | HTTP 1.1 HTTPS通信 HTTPキャッシュなし |
入力形式 | 文字コード:UTF-8 形式:クエリストリング または JSON(UTF-8) ※画像の入力はすべてbase64エンコードされた文字列の入力となる |
出力形式 | 文字コード:UTF-8 形式:JSON(UTF-8) ※画像の出力はすべてbase64エンコードされた文字列の出力となる |
対応画像形式(入力) | JPEG(24bit) |
対応画像形式(出力) | JPEG(24bit) |
認識処理枚数 | 1入力につき1枚まで |
対応認識解像度 | カメラ画像 :読取対象のパスポートページ部分が80万画素以上(推奨300万画素) スキャナ画像:400、または、600dpi(推奨:600dpi) |
画像回転補正 | 縦横上下自動判定 90度/180度/270度(反時計回り) |
画像傾き補正 | JPEG(24bit) |
対応画像形式(入力) | 自動画像傾き補正(*1) ±6.0度以内 |
文字取得コード | 全てUTF-8 単位項目ごとに文字列出力 |
用紙サイズ制限 | A4,600dpiでのピクセルサイズ以下で動作 |
画像ファイルサイズ制限 | 入力画像5MBまで |
APIリクエスト回数制限 | なし |
認識対象 | 機械読み取り部分文字列 |
認識対象文字 | 英大文字、数字、< ※”<”は読み取りを行うが、結果としては返却しない |

基本ライセンス
開発ソフトウェアや構築システムに応じて柔軟なライセンス体系で対応可能。
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