帳票認識ライブラリ v.9.5:新機能・機能強化
新機能・機能強化
新搭載のAI-OCR機能でフリーピッチの手書き認識が可能に。枠内の手書き・活字文字やバーコードは従来エンジンで認識することにより低コスト・高精度を実現。また従来の定型帳票(行・列数/位置/大きさなどが一致する帳票)の認識技術では実現できなかった『不定型帳票(枠の数・位置・大きさなどが一致しない帳票)』に対応し、同一種でレイアウトが異なる活字帳票の混在認識を実現しました。また、カメラ画像の入力に対応することで、スキャナを利用できない環境でもご利用いただくことが可能となり、さらに幅広いシーンでご活用いただけるようになりました。
AI-OCRによりフリーピッチ手書きの認識性能を向上
従来手法とAI (深層学習) とのハイブリッド化により「住所」「氏名」「数字」の認識性能が大幅に向上しました。※AI自由手書きオプション
AI OCRを利用することで、従来、精度向上が難しいとされた「文字や行の接触」「かすれ文字」などの認識精度が劇的に改善し、地紋領域に書かれた文字(文字の背景に地紋や情景画像があるケース)、罫線にかかる文字なども高精度に認識できるように進化しました。また、取り消し線にて訂正された文字は認識対象から除外できるようになりました。
カメラ画像の読み取りに対応
スマートフォン、デジタルカメラにて撮影された帳票画像から、帳票の輪郭を検出して、切抜き・補正を行い認識します。
※最大A4サイズまで対応。
※最大A4サイズまで対応。
カラー画像の認識精度向上(2 値化性能の強化)
帳票認識ライブラリでは、カラー画像をOCR 処理する場合、内部で2値化処理を行ってからOCR処理を行っています。今回、画像全体に一律に2値化閾値を自動決定する従来の2 値化方式から、複数のエリアに自動分割して各エリアに最適な2 値化閾値を自動決定する分割2値化処理方式を採用し、カラー画像の認識性能が向上しました。
専用の帳票設定ツールを標準で同梱
従来のバージョンではOCR 設定用に、別途FormOCR が必要でしたが、本ライブラリに最適な専用の帳票設定ツールを標準で同梱しました。
カラー分離認識(オプション)
チェーンストア統一伝票などのカラー枠線帳票に対して、カラー枠線と印刷文字を分離して認識することが可能です。この機能を使用しますと、枠線と重なって印刷された文字の認識が可能になります。
色指定2値化(オプション)
帳票設定時に指定した色を白色または黒色に変換する2値化処理が可能になります。複合機などハード側でドロップアウトができない場合でもドロップアウト帳票のOCR処理ができます。